鳩山内閣初の予算編成が大詰めを迎えている。マスコミの報道も予算編成が中心となってきた。診療報酬の引き上げなど、評価できるところもないとは言えない。しかし、総選挙でのマニフェスト詐欺とも言える状況が伺える。
第1に、「子ども手当て」である。民主党マニフェストの目玉である「子ども手当て」であるが、児童手当を廃止し、全額国庫負担で行うと明言していたはずだ。しかし、政府は「子ども手当て」の財源の一部を地方自治体負担とする方針を決めた。これは、財源を国庫で行うことを明言していた民主党マニフェストや民主党代表演説とは全く違ったものだ!また、「地域のことは地域が決める」「地方主権を進める」という、民主党マニフェスト違反でもある。更に、「国の一般会計、特別会計270兆円を組み直し、無駄を排除すれば財源はある」と言ったマニフェストにも違反する。これら数々のマニフェスト違反を侵し、国民を愚弄している鳩山政権・・・。もっと問題なのは、地方側に全く説明がないまま決定したことである。鳩山ファシズム政権の一目が垣間見えるところだ!
第2に、「高速道路無料化」。財源不足のため、試行運用を北海道や九州など、一部地域に限って行うとのこと。全く言語道断、呆れかえる。公平性の観点からみても、一部地域のみの運用はおかしい!高速道路無料化の財源論は選挙前からしていたはずである。先にも指摘したが、270兆円の予算を組み替えれば財源が確保できると明言していたはずだ!
第3に、「暫定税率」の維持。これも財源不足だからとのこと!また、現在はガソリン価格が低く安定しているとのこと!まったく、民主党の政策と言うのは大衆迎合のためとしか言いようが無い。一昨年のガソリン国会は何だったのか!?「ガソリン値下げ隊」なるものを組織し、暫定税率の継続に反対し、国会を紛糾させてた責任はどうするのだ!そもそも、ガソリンの価格は市場原理のもとに決定されるもの。それを政争の具にした責任は重い。それなのに、「価格が安定しているから」「財源がない」などの理由で継続と言うなら、民主党の政策ってそもそも何!?っと勘ぐってしまう。ポピュリズム政党の極みだね。
この他にも多々問題点は垣間見えるが、マニフェストの目玉政策を重点に指摘させてもらった。政策とは、ただ立案すればいいものではない!財源論から具体的実現性まで鑑み、作成しなければならない。例えば、高速道路の無料化は、高速道路に関係する特殊法人を解体するとともに、料金所等での渋滞緩和、国道との総合的道路行政を考えると良い政策だ。そこで、財言論である。高速無料化の財源確保のためには、2~3兆円必要だ。そこで、自動車税を上乗せし、上乗せ分を国税化すれば財源は確保できる。この施策が良いか、現在の利用者負担が良いかは議論が分かれるだろう。しかし、ここで初めて対等な政策議論が行えるのである。財言論無視の政策提案は、公党のすべきことではない!
さらに、民主党議員やマスコミ各社が今回のマニフェスト変更に「税収が9兆も落ち込むから仕方が無い」などのコメントを表している。この指摘は間違っている!9兆の税収が落ち込んでいて、9兆分の歳出ができないなら話はわかる。しかし、今回の民主党の予算編成では、現在92兆前後を目指しているとのこと。今年度一般会計当初予算は88,5兆であり、明確に歳出規模が増えているのである。財源論が全く分かっていない。
こんな政権に気をつけよう!本当に、この国の行方が不安になる・・・。